大事に」
看護婦が部屋から出ていった。自分は病院のベッドの上にいるようだ。
看護婦がきれいな人かは残念ながらわからない。なぜなら、この目は視力を失い、物を見ることができない。顔も包帯でぐるぐる巻きでまるでミイラのようになっている。
自分はちょっと魔が差したあの日からこうなってしまった。一生忘れられないあの恐ろしい出来事のせいで・・・
暑い日が続く、バブルがはじけ会社をリストラされた自分は、仕事にも就かずだらだらと生きていた。彼女とはそれがきっかけで別れることになり、今は誰ともつきあっていない。仕事に就けない今では彼女を作るのも困難だ。そんなことだから唯一の楽しみといえば散歩ついでにアダルトビデオを借りることだった。
その日も陽が沈みかけているにもかかわらず暑い日だった。レンタルビデオ屋のアダルトコーナーで見たいビデオを探していたが、特に借りたいものが見つからず、そのコーナーを後にした。ふと目を前にやると洋画のコーナーには女子高生がいた。
今はやりのルーズソックスではなく紺のハイソックスであった。チェックのミニスカートは前に屈めば中が見えそうな膝上、いや股下10cmくらいしかない。白い半袖のブラウスから薄いピンクのブラのひもが透けて見える。あまり見たことのない高校の制服だった。
背格好はそれなりで160cmくらいだろうか。顔は小振りでガン黒とかコギャルなどとは程遠く、まじめで知的に見える。ただ、ショートカットのせいか一見スポーティーな感じがした。服の上からしかわからないが、身長の割にはふっくらとした胸とお尻で、ひとまわり近く年が離れている自分でも魅力を感じる女の子であった。
舐め回すような視線を感じたのであろうか、彼女はチラッとこっちを向きそそくさと店を出てしまった。
家に帰っても何もする事が無い自分は、遊び気分で彼女の後を追いかけた。この事が自分の人生を大きく変えるとは。この後起きる悲惨な出来事も知らずに・・・
彼女は表通りから裏通りに入っていった。この辺りは駅から15分も歩いていくと家の数が少なくなる。ちょっと先に行くと昼間でも薄暗い林の道があり、彼女はその道に入っていった。駅の近くは住宅地や商店街が栄えているが、ちょっと裏に入るとたちまち閑散としてくる。正直言って犯罪も少なくない。この林の道は昼間に一人で歩くのも勇気がいる。そんな道だから人通りがとても少ない。表の道を歩けば明るく安全だが、かなり遠回りになる。その道を女子高生が、夕暮れにしかも一人で歩いて帰っていく。
「ほー、勇気があるなぁ」
次の瞬間ふと悪い事を考えてしまった。
「これは襲ってくださいと言わんばかりだな」ということが頭をよぎり、もう少し追いかけてみようと付いていった。
近道とは言っても林を抜けるにはかなりの距離がある。中程まで歩いてきた時、ちょっと声をかけてみた。
「お嬢さん送っていこうか?」
「・・・・」
チラリとこちらに振り向いたが、足を早くすることも
なく歩き続けていた。
「なんだ無視か・・・家まで送るよ?」
「・・・・」
「おい、返事ぐらいしてくれたっていいだろ」
「・・・・」
「おいっ!」
かなり強い口調で言ったところ、彼女は足を止めこちらに振り向いた。
彼女は荒々しい口調で
「構わないでくれる?」
と一言いい、また歩き続けた。
普通ならここであきらめて帰ってしまうところだが、断り方にカチンときた。ちょうどこの道には誰も歩いていない。念のため周りを確認したが家もない。
人間は理性という二文字が無くなると本能という二文字の歯止めが利かなくなる。魔が差すと言うことだろうか。私は後の二文字が体の中から沸き上がるのを止めることができなかった。
次の瞬間、自分は女の子の体に抱きついていた。
「キャーッ!」
彼女が悲鳴を上げる、しかし周りには誰もいない。力は自分の方があるという自信が
このまま思い通りにできると勘違いしていた。
ちょっとのタイミングで彼女が腕をはずし、自分の鳩尾(みぞおち)に肘鉄を食らわした。思わず前屈みになったとき、彼女はさっと逃げた。苦しさと怒りが自分の顔を鬼のようにしていた。その顔で彼女を睨み付けた。
彼女は逃げると思ったら自分より10mくらい離れたところでこっちを向いて立っていた。
「逃げなかったことを後悔させてやる」
心の中でそう叫びながら彼女に近づこうとした。
「近寄らないで!それ以上近づいたら私も許さないからね!」
とちょっと怒った顔で叫んだ。
許さないからね?助けを呼ぼうにも誰も来ないぞ。面白い、と思いながら、おなかを押さえつつ彼女に近づいた。すると彼女は想像を絶する格好をした。
なんと彼女は背中を向け後ろ向きになったかと思うと、体を前屈みにして、チェックのスカートをまくり上げた。一瞬ドキッとしたが、中からはすらっとしたきれいな足と、その付け根には薄いピンクのパンティーが見えた。そのパンティーは今では少なくなった両サイドがひもで結ばれている、いわゆるひもパンであった。そのパンティーに包まれているのはさっき想像した通りのかわいいプリッとした桃のようなお尻だった。
彼女はまくり上げたスカートの裾をそのひもの結び目の所で持っていた。桃のようなかわいらしいお尻をこちらに向けながら彼女は
「近寄らないでって言っているでしょ!それ以上近づいたらどうなっても知らないからねっ!」
とさらに挑戦的に叫んだ。
近寄らないで、と言いつつそんな格好をしていれば普通の男はなおさら近づくであろう。自分も例外ではなかった。言っていることと態度が違う彼女に非常に興味を示し、さらに近づいた。
次に彼女がとった行動は、なんと薄いピンクのパンティーのひもをほどき、スルリと脱ぎ捨てた。
当然のことながら目の前には、あの桃のようなかわいいお尻が顔を出した。そのお尻は程良い大きさで本物の果実のようだ。
「本当に知らないわよっ!いいの?」
こうなったらどうなってもいいと思っていた、さらに一歩近づくと彼女は足を軽く広げ、上半身を前に倒した。足を開いているものだから、目の前の桃がパックリ割れた。その桃の実の中には薄い茂みの上にピンクの花びら、そして、さらにきれいなピンク色をした蕾が見えた。ピンクの蕾は彼女が呼吸をするのと同時に小さく収縮をしていた。
これを見て欲望を抑えられる男がいるのだろうか?
自分は殴られたおなかの痛みも忘れ、彼女に向かって突進をした。
「そう、それなら覚悟しなさいっ!」
と叫び、手を地面につき四つん這いになり、思いっきり足を広げお尻を高々と突き上げた。
桃の谷間にあるピンクの蕾を突き出した。それが見えた瞬間、欲望を止めることはできなかった。自分は無我夢中で彼女に突進した。
次の瞬間!地獄に叩き落す何かが目の前を襲った。
彼女のかわいいお尻に飛びかかろうとした。後2・3歩で果実が手に入ろうとしたとき、
彼女は
「エイッ!」
と気合いを入れた。彼女のピンクの蕾が大きく収縮し、思いっきり膨らみ、その中心の穴から黄褐色の何かが吹き出した!
「ブッ、シューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
彼女はこの世の物とは思えない強烈なオナラガスを発射した。
自分は彼女に飛びかかろうとした瞬間だから、そのガスは思いっきり上半身にひっかかった。
何が起きたか一瞬わからなかったが、すぐに自分がどうなったか分かった。
「ウッギャーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
もう、叫ぶ事しかできなかった。彼女のオナラガスにより、目の前には黄褐色の熱い壁ができ、周りの空気を瞬時に地獄の空気へと変えていく。
その臭いはこの世のものとは思えず、今まで嗅いだことがない猛烈なものだった。下水道の中の有りとあらゆる臭いに「くさや」の干物を100匹分さらに腐らして、ぐしゃっぐしゃにまぜ、生ゴミや硫黄、アンモニアを混ぜた中に顔を突っ込まされ、頭を押さえられそれ以外の空気が吸えない、そんな感じだ。アメリカのスカンクの臭いは染みついたら1ヶ月は落ちないそうだが、この臭いはそれを遙かに越えているだろう。
「くっ、臭いーーーーーーー!ぐっ、くっ、くるしいーーーーーーーーヒィーーーーーーー」
たった1発だけだがその威力は十分だった。鼻や喉は焼けるように痛み、息をすることが許されず、呼吸困難に陥いった。ただ口を「パクパク」するのが精一杯だった。
「ハグッ、ハグッ、ハグッ・・・」
肺が空気を受け付けなくなっている。おまけに、胃の中のものはすべて吐き出され、口から泡を吹いていた。もう、立つこともできず、ただ地面を転げ回るだけだった。
「ヒィー、ヒィー・・・」
オナラガスの驚異はそれだけではなかった。そのガスの威力は強い硫酸に似て、ありとあらゆるものを溶かし腐らしはじめた。着ていた白いTシャツは黄色に染まり、すぐに焦げるように茶色くなりはじめた。また自慢のネックレスも溶けはじめ、首の部分はやけどをしたように皮膚がただれ始めた。
顔にも少しかかったが彼女までの距離があったので、直接の噴射は免れたが、それでも目に浸みるそのガスのせいで視力が失せ、周りがぼやけて見える。涙が止まらない。
足もおぼつかない。とうとう、体がしびれてきた。
「た・助けてくれー」
声も出せず必死に転げ回っている自分を、彼女は後ろを振り向きざまに、そして勝ち誇ったような顔で静かに見つめていた。やがて、蕾を閉じ静かに上半身を起こし、立ち上がり、そばに落ちている薄いピンクのパンティーを手に取りそれを身に着けた。
もう体は弱り果て、仰向けになっている。動けなくなった自分を見て彼女は近づいてきた。
側で仁王立ちになった彼女は
「だから言ったでしょ、どうなっても知らないわよって」
「・・・・・」
「私だってこの武器を本当は使いたくないんだから。威力はすごいけど・・・とても恥ずかしいんだからね」
「・・・・・」
「もう馬鹿なまねは止めてよね、でも、しばらく大変かもね、この臭いが染み付いたら人前にも出られないだろうし、その火傷だっていつ治るかしらね」
自分は命乞いをするように最後の力を出し、彼女の足をつかもうとした。助けてもらうつもりだったが彼女にはそうは思えなかったようだ。
「キャッ!まだ動けるの?」
危険を感じた彼女は、自分の頭をまたぐように立ち、スカートを捲り上げるとパンティーのひもをほどいた。見上げればそこにはチェックのスカートの中に黒い茂みがハッキリと見えた。
「反省する気がないようねぇ。いいわっ、それならっ!」
彼女はトイレにまたぐような形で自分の頭をまたぎ、軽く腰をかがめた。目の前に黒い茂みと花びらが大きくなって近づいてきた。彼女はお尻の位置を調節し、ちょうど目と鼻の先にピンクの蕾、いやそんなかわいい物ではない、あの毒ガスを発射し相手を確実に抹殺する肛門を近づけた。
自分は心の中で
「違う、そうじゃない。助けてくれー!」
と思わず叫んだ。しかし、声にならないので彼女には聞こえない。
次に何が起きるかは、もう予想がついた。体が動かないので逃げることもできなかった。もう、為すすべはなかった。
「や、やめてくれー!」
最後にかろうじて両腕が上がった。拝むつもりで両方の手を合わせようとしたら、運が悪いことに腰を落としてきた彼女のスカートの中に手が入り、その手は彼女の花びらをタッチしてしまった。
確実に彼女の逆鱗に触れた。これで自分の運命は決まってしまったようだ。目をつぶる力もなく、彼女のピンクの蕾とそれからの光景は1枚の写真のように脳裏に焼きついた。
ピンクの蕾が目と鼻の先5cm位の所に固定され、愚かな自分の目と鼻をつぶす準備ができた。
「もうっ!いい加減にしてーっ!」
彼女はそう叫ぶと大きく息を吸った。同時に彼女の蕾はさっきよりも大きく収縮した。
どうやっても逃げる事のできない自分は・・・死を覚悟した。
「えいっ!」
彼女の気合いと同時にピンクの蕾が思いっきり大きく膨らみ中心の穴が大きく開き、この世で最強のガスを吐き出した!
「ブバッ、ブバッ、ブッシューーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブッ、ブッ、ブッ、プイッ、ピューーーーーーーーーーーーーーー」
顔面に直撃を受けた自分はもだえ苦しんだ。声が出ないので心の中で叫ぶ。
「ウギャギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ギャヒーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
彼女は、歓喜にも似た声をあげていた。
「ア、アハ~ッン!」
同時に、ピンクの蕾は何度も収縮を繰り返した。
「プシュッ、ブリッ、ブババババーーーーーーーーーーーー」
歓喜の声はなまめかしく、年の割には色気を感じさす声だった。
しかし、ガスの直撃を受けている自分にとっては何も感じ取れなかった。
彼女はさらに下半身を震わせ、お尻に力を入れた。何度も収縮を繰り返すそのピンクの蕾からは、おそらく体の中にあると思われるすべての毒ガスを吐き出している。
それだけでなく、先ほどとは比較にならないほど黄色、いやそんなきれいな色ではなく、茶色に近い濃く熱いガスが顔面を襲いつづけている。
さっきは2mほど離れていたので威力は半減していたかもしれない。しかし、今は目と鼻の先およそ5cmのところで休むことなく吹き出てる直撃状態だ。 自分は赤子の手をひねるが如くいとも簡単に片付けられた。
ガスの熱と強い酸のようなものは目を焼き、完全に物を見る事ができなくなった。顔の皮膚は焼けただれ、肉が削げ落ちていくのがなんとなく分かった。
「ウギャーーーーーーーーーーーーーーッ!」
断末魔の声をあげたがもう音にもなっていない。声帯と、のどの粘膜が焼けただれていた。まもなく鼻の粘膜と肺が完全に焼け、呼吸が静かに止まっていくのが感じた。
悶え苦しむ自分に向け、彼女は容赦なく、最後の力を振り絞り、残りのガスを吹き付けた。
「ブビッ!ブビッ!ブッ!ブシュシューーーーーーーーーーーーーー」
人間としての機能を全て無くし、ボロ布のようになった自分に地獄への引導が渡された。
蕾は収縮を終えた。蕾を静かに閉じた彼女は、すっと立つと、そばに落ちていた薄いピンクのパンティーを拾い何事もなかったようにそれを履き、両サイドのヒモを結んだ。あざ笑うかのように笑みをこぼすと、ミニのチェックのスカートを戻し何も無かったようににその場を立ち去った。
自分と一緒にガスを吹き付けられた周りの木々は茶色に変色し、草は枯れ果てていた。地面は硫黄が付着したような黄色と茶褐色の色が入り混じり化学変化がおきていた。今、自分が周りの物と一体になっていくのが感じられた・・・・
気が付くと病院の集中治療室にいた。体は動かす事ができず、もちろん声も出せない。呼吸はどうにか口に入れられているパイプで強制的に酸素を送られているようだ。幸い耳は聞こえた。
「生きているのか・・・」
心の中でつぶやいた。
マイク越しに医者が話し掛けてくる。
「目が覚められましたね。新聞では毒ガス騒ぎで大変ですよ。しゃべられるようになったら警察から事情聴取があるみたいです。本来なら、そちらに行って話をしてあげたいのですが・・・まだ臭いがすごくて・・・」
どうやって自分が運ばれたのか、その後聞かされた。
近所の住民が異臭騒ぎを起こし警察があの林の道を調べに来たようだ。近所の家といってもあの林からかなり離れているのにすさまじい臭いだったそうだ。あまりの臭いの強烈さに化学班まで来たが酸素マスクをしているにもかかわらず何人も気絶したそうだ。道の真ん中に茶褐色に染まった肉の塊に見えたのが自分だった。とても生きているようには見えなかったそうだ。
自分は直接浴びたのだ、その強烈なガスを。多分話しても信じてもらえないだろう。あの、かわいい女の子のお尻の穴から放たれた強烈な毒ガスの話なんて・・・そうか、話す事も書くこともできないんだ。この体じゃ・・・
ほとぼりが冷めたある日の夕方の出来事である…
例の薄暗い林の道で女の子が男に襲われている。女の子は仰向けに寝かされ、男が彼女に覆い被さろうとした時、女の子は薄いピンクのパンティーを脱ぎ捨て、開脚後転をするような形で足を上げながら広げ、お尻を相手の顔の前に突き出した・・・・
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