SISTERS(Ⅳ)

ロローグ.

 あなたには...
 愛する人はいますか...

 あなたには
 信じ合える人はいますか...

 あなたは...
 自分を信じられますか...

 あなたには...
 信じて欲しい人はいますか...

 
 全ては、あなたの為の人生...
 あなたの心が、あなたを変える...

 つまり心とは、人生の道しるべ....

 しかし心は時に、その姿を大きく変える...
 自分の空間を越えた所へ...


 Sisters  Part Ⅳ

 「合格だよ、京君...」
 「本当!?お母さん!!」
 「...!?」

 美玲とかいう女の一言に僕は心の底からビックリさせられた。どうやら彼女は玲菜さんの母さんだったようである。確かに言われてみれば2人のしぐさ、表情、立ち居振舞い、どれを取ってもどこかしら似通ったものを感じた。最初見た時は僕の死んだ母さんと大して年恰好は変わらないだろうと思っていたが、言われてみれば玲菜さんは姉貴と同じ年齢なのだから、玲菜さんにこれくらいの母さんがいても何ら不思議では無い。

 それよりも僕が何より引っかかっていたのは、彼女の言った「合格だよ」という言葉の意味である。一体何が合格なのか?僕は今日この部屋に来てやった事といえば、とにかくひたすらここにいる女達(美玲も含めての)のおならを嗅がされたというだけだ。最初は何故こんな事をされなければならないのかと思っていたが、部屋に呼んだ当の本人である玲菜さんが苦しんでいる所を見て、とにかく耐える事にした。そして現在、この状況な訳であるが、僕がした事というのは、ただおならを我慢しただけなのだ
(まぁ匂いはとにかく臭かったが...特に貴子!)。それだけで何が合格になるというのだろう...!?

 「あんた、なかなかやるわね。ちょっと見直したよ」
 ユキとかいう女が僕に声をかけてきた。見た感じ、ここにいる女の中ではこいつが一番キツイ雰囲気を放っている。普段からの声色もそうなのだが、一連のおならを嗅がせる行為に際して、ここにいる面々を引っ張っていたのはこの女であった。他の裕香と貴子はどこか楽しんでいたり、少し自重的(自虐的でもあるか)な雰囲気を感じた所があったのだが、このユキだけはそういった雰囲気を全く感じず、何か憎しみとすら言える空気を感じる

 「今回の事はね、元々玲菜のある一件があってこうなったのよ。んでこの子等にも手伝ってもらったのだけど、ここまで耐えられるのなら、あなたは大丈夫そうね」
 「...ごめんね、京君」 
 美玲さんが言った。一体玲菜さんに何があったというのか。彼女は確かに、僕じゃなきゃダメだとは言った。しかしそれが何故なのかはまだ聞けていない。玲菜さんの過去の一件?一体それは何だというのか?

 「私ね...前に一度、彼氏に嫌なフラれ方したんだ...」

 そこからしばらく、玲菜さんはうつむきながら昔の話を始めた。どうも高校時代に好きだった彼がいたとの事だが、2人っきりのデートの時に彼女はおならをしてしまい、それが理由でその彼はいきなり冷たくなってしまい、最終的には別れてしまったそうだ。その時の状況とかはさすがに聞けなかったが、今にも途切れそうな声で苦しそうに話す彼女を見ると、それ以上聞く事は出来なかった。

 「ひどい男だよね~。アタシはその時、玲菜達が付き合ってるのを知ってたんだけど、何だかある日いきなり様子がおかしくなったのよ。
  んで聞いてみたら別れたって言うじゃない。ホントムカついたわ!!」

 そしてその時クラスメイトだった裕香との付き合いが始まったそうだ。
この裕香自身も過去に彼氏と同じ別れ方を経験しているらしく、玲菜さんの事を他人事には感じられなかったという。それ以来すっかり恋愛に臆病になってどうしてもあと一歩が踏み出せなくなっていた玲菜さんを見ていつも気に病んでいたというのだが、その度、明るく励ましてきたとか。
この裕香はその一件から逆に恋愛に前向きになったらしいが、根本的に奥手な所のある玲菜さんには、なかなか前向きにはなれなかった。そしてそのまま社会人になっていったという事らしい。

 「んであたしと今度は出会ったって訳」

 ユキが言葉をはさんで来た。研修中に意気投合してから友達付き合いが始まったというが、聞いてみればユキも同じような経験をしており、こちらはこれが理由で婚約まで行きかけていた彼に逃げられたという。
それ以来、ユキは完全に男性を信じなくなったと言っている。そのかわりに男を苦痛に追い込めるという復讐にも似た気持ちから、今回のような事には喜んで協力するという立場にいるようだ。

 「それでも...京さん素敵でしたよ」

 そして貴子。どうやらこの貴子は玲菜さんや裕香と同じ学校に通っていたらしく、実に先輩後輩の関係でよくしてもらったそうだ。そして出会ったきっかけ、学校でどうやらちょっとした一件があって、それから玲菜さんや裕香と一緒によく遊びに行ったりと面倒を見てくれていたという。

 「それにしてもよく耐えたよね。本当にありがと」
 「これも愛の力ってヤツかな~♪」
 「ちょ、ちょっとお母さん...、それに裕香まで~!」

 何か途端にみんなは和気あいあいとしたおしゃべりを展開していた。
こうして話しているみんなの顔を見てみると、純粋に友達同士のそれである事がわかる。単にヒマだから寄り合っているというような表向きだけの付き合いとは次元の違う、何と言うかこう、心の底から結びあっているというような何かがこの人達の様子からは感じられるのだ。

 「それにしてもあんたもやるわね~。こんなオトコがいたならどうしてアタシに紹介してくれなかったのよ」
 「アンタはオトコをおもちゃにするだけでしょ」
 「私もそう思います...」
 「...人聞きの悪い事言うわねあんた達~」
 「事実は事実でしょ~♪あたしは真実を追う人間なのよ♪」
 「ちょっと、何言ってるのよみんな~」
  
 そしてそれを見ていて、何だかこっちもすごく楽しい気分になった。
何というか、安心出来る空間というか、他の人間達では真似出来ない、まさに友達とはかくあるべきという姿がこの皆の様子からは感じ取れる。
両親を小さい時から亡くした僕にとっては、なかなか得る事の出来ない、何と言っていいか分からないけど、暖かくなれる安らぎ...。
この安らぎがこの皆からはすごく得る事が出来た。


 「...京君、君ってホントに優しそうな子だね」
 「エッ...!?」

 いきなり美玲さんがそう言ってきた。何が言いたいんだろう一体...。

 「今の君の顔、その顔がこの先もずっと出来るのなら、
  本当に玲菜とずっといて欲しいと思うわ」

 ...!?何が言いたいんだろう、美玲さんは。今僕はそんなに特別な顔でもしてたのか?別に普通にしていただけなんだけど...。

 「君って、人の弱い所を分かってやれる子だよ。そういう事を分かってやれるヤツが今は少なくなってるんだよね。
  今あの子らが仲良く話してるのを見て、どう思った?」
 「どう思ったって...、ただ仲が良さそうだなぁと...。
  何て言ったらいいかよく分からないけど、本当にお互いがお互いの事をよく知っていて、分かってて、そして...
  う~ん...すみません、何て言えばいいのかちょっと...」
 「...それだけでも上等だよ。そういう所が分かる子がいなくなってきてるのよね。少なくともあの子が付き合った相手というのはそれが分かる子ではなかったと思う。だから別れた...。でも君なら大丈夫そうだね」

 どういう事が言いたいのかはよく分からなかったが、少なくとも美玲さんは僕を嫌ってはいないようだ。それどころかすごく誉めてくれている。
だから素直にお礼を言った。そしてその後に...

 「んじゃ玲菜、後は楽しくやるんだよ。さーて、みんな!今からご飯でも  食べに行こうか~!あたしのおごりで!!」
 「は~い!!!!!!!!!!!」
 「さすが美玲さんっ!太っ腹~!!だてに年は食ってないね~!!」
 「裕香、あんたはどうやらいらないようね~」
 「へっへっへ、冗談ですよ♪是非連れてって下さい~♪」

 そういって皆は出て行ってしまった。玲菜さんも一緒に行くのかと思っていたが、「あとは若い者同士に任せて♪」という冷やかしの言葉を残してみんなは行ってしまった。どうやら僕達を恋人同士という事で認めてくれたようである。何ともムチャクチャな試験ではあったけど、それをどうにか絶えてみたら、どうやら良い方向に転がったようだ。まぁかなりの苦痛は伴った事は事実だけど...。

 「京君...ゴメンね...」

 しばらく間を置いたあと、玲菜さんが言ってきた。

 「本当に...ゴメン。京君、よく頑張って、本当によく頑張って耐えてくれたと思う。苦しかったと思うけど...。お母さん、前に彼氏にフラれた事を言った時、何も言わなかったけど、「これから玲菜と付き合いたいという男が出てきたら、絶対あたしも含めてみんなに合わせる。それでいいね!」って言って聞かなかったの。どうやら何故か皆にも話がいってて、それで今回、京君の事を言ったら、「本当にそれは好きな男なのかい!?」って聞いてきた。それで「うん」って言ったら、連れて来いって話になって...。後はこの通りって訳」
 「いや、本当に僕もビックリしたよ~。本当に苦しかった。でも玲菜さんの顔見てたら、とにかく何か理由があるんだという事だけは分かって、だったらあとは耐えるだけだって思ってね」
 
 そういった後、お互い自分の気持ちを確かめ合うように抱き合い、そして笑う。辛かった事、苦しかった事、色々な気持ちが少し前には
あれほどあったはずなのに、彼女の喜ぶ顔を見ていると、それも全て忘れさせてくれる。

 そしてしばらくの間、お互いの気持ちのままに体を合わせた後、いきなり玲菜さんは言ってきた。

 「京君...、エッチな事...した事ある...?」
 「...エッ?」

 一瞬、僕は耳を疑った。彼女は今、エッチな事をした事あるかと聞いたのか!?

 「...ある?...ねぇ~...どっち~?」

 玲菜さんが甘えた声で言ってきた。自慢じゃないが僕はまだエッチの経験は無い。確かに僕も俗に言われる「年頃の男の子」だろうから、そういう事に興味が無い訳では無い。というか一人でエッチな事にふける事はいくらでもあるし、玲菜さんを思ってそれをやった事もある。
しかしその度、快感を得ると共に、どうしても拭えない自己嫌悪という物もついて回ってしまう。自分の姉貴と同年齢の人にそういう気持ちを持つなんてという所もあったのだが、何より玲菜さんという存在を僕の中ではすごく奇麗なものにしたかったという気持ちが大きかったからだ。
しかし性欲というものには所詮無力なのか、その行為を止めれた事はこれまでほとんど無い。むしろ日に日に大きくなって来ている位である。

 「い、いや...無いけど...」
 「だったら...今から...」
 「...!!ちょ、ちょっと!!」

 そういって玲菜さんは着ていたシャツを脱ぎ始めた。それまでは妄想の中の世界でしかなかった彼女のセミヌードが、今、確実に目の前で露になって来ている。そしてC~Dくらいはあろうかのカップのブラジャーが僕の眼前にはっきりと姿を現した時、僕の理性は徐々に、そして確実に正常さを失い始めた。

 「れ、玲菜さん!!」
 「キャッ!き、京君...!!」

 僕は思うがままに彼女の身体を強く抱き締める。始めて触れた彼女の素肌。
それは想像していたよりもはるかに柔らかく、しなやかだった。その感触が更に僕の理性を吹き飛ばさせ、本能の赴くままに身体を求めた。

 「うっ...ふ....うーん...」

 彼女の髪を強く、柔らかくなでるように掻きながら、お互いの唇を重ね合う。唇を通して、彼女の気持ちが僕の身体に流れ込んでくる。
彼女も負けじと僕の頭を両手で抱きながら、強く身体を押し付け、唇をむさぼり合う。

 「あっ!はぁ...はぅっ!!」

 そこから僕は次なる攻撃と言わんばかりに自分の両手を背中と胸に移して行った。右手で胸を、左手で背中をゆっくりとさするように撫でてあげる。エッチな本で読んだ知識だと、つたない動きを上手く利用させるともどかしい気持ちを倍増させ、感じさせられるのだというので、右利きの僕はあえてその逆の左手で背中を攻める事にした。
しかし細かくピンポイントな攻めが要求される胸などはダイレクトに刺激を与えた方が良いらしく、利き腕の右手で乳首のあたりを細かく刺激してあげる。

 「あふぅ...京君...上手だよ...」

 彼女はしばらく、その快感に身を任せていた。全く経験の無い僕だが、どうやら結構感じてくれているようで嬉しい。僕はそれに気を良くし、その標的を更に下部へと下ろし始めた。

 「はぁっ!はぅっ...!!」

 左手で背中をさすってあげながら、右手はねっとりと回すようにゆっくりさすりつつ下へ下へと下ろしていく。胸からお腹、お腹から下腹部、そしてその下腹部から降りようとした時、まだ履いたままのジャージの中へと手を滑らせていく。わざと焦らすように手が下ろして行き、背中と同じように快感を煽るのを狙っていたのだが、効果があったのか、僕を抱く彼女の両手に更に力が入って行く。

 「...ゃはぁっ!!っはぁ...!!」

 そして僕の右手が彼女の陰部に辿り付く。初めて触れた女性の秘部。
それまでの身体のどこよりも柔らかく、そしてしっとりと熱かった。いや、しっとりとしていたのは汗のせいだけでは無い。パンティー越しにもはっきりと分かる程、彼女の陰部は滴りをたたえていた。
 その感触は僕の興奮を更に掻き立てた。こんなにも冷静に彼女を攻めていられる事が自分でも不思議なくらいだったが、彼女の大事な部分に触れる程、その理性が徐々に削られていく。しかし自分だけが気持ち良くなるだけのエッチというのはしたくない。あくまで玲菜さんを感じさせたい。
終始その気持ちとの格闘だった。

 しかしその気持ちにも徐々に限界がやってきていた。彼女の秘部の滴りを確認すると、僕は彼女のジャージを一気に脱がしてやる。ピンク色のパンティが露になり、その艶めかしい姿から、僕のモノは更に大きく怒張を増す。

 「っふぅん...京君ばっかり...ず~る~い~...♪」

 そう言うと、彼女は一気に僕の大きくなったモノを綿パン越しに掴んできた!!

 「今度は、あたしの番だよ~...♪」

 あまりに突然の事だったので最初はビックリしたが、その柔らかな手で触れられている快感がたまらなく、それまでガマンを続けていた僕のモノが、一気に爆発しそうになる。しかしこれまで攻めていたのは僕の方だったから、攻守逆転といった感じに今度は彼女のくれる快感にひたってみようと思い、何もしない事にした。

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 (一方その頃、ファミリーレストランで夜食をとっていた美玲達...)

 「ねぇねぇ、あの子、うまくいくと思う?」
 「是非そうなって欲しいですが...」
 「さぁ、どうでしょうかねー」
 「こればっかりは、あの京君とかいう子にかかってるよ」
 「でも、あの子だったら期待出来るんじゃない!?」
 「だからあの子にかかってるの。こればっかりは向き不向きもあると思うわ。玲菜の本当の素顔にあの子が果たしてどれだけ耐えられるか...」
 「確かに...そうですよね...」

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 玲菜さんは僕の着ていたシャツと綿パンをゆっくりと脱がし始めた。
僕の時と同じよう、素肌にまとわりつくようにしっとりと、そして焦らすような目線を僕に見せる。今の快感の気持ちを叩きつけるかのように。

 「京くぅん...横になってぇ...♪」

 甘ったるい声を発しながら、僕をベッドに横たわるように言ってきた。
僕は言われるがまま、仰向けになったが、何とここで彼女はいきなり!!

 「ハイ♪京君にお尻プレスの刑~♪」
 「...!!ムギュゥ~!!」
 
 彼女はいきなり僕の顔面にドッシリと乗ってきた。全くの予想外の行動に一瞬何が起こったのかが分からなかったが、僕の顔は彼女のお尻に覆われ、
上半身が身動きを取れない状況になっている!そして間髪入れずに...!

 「ハ~イ♪次はおならの刑~♪いっくよ~♪」

 ププププウプププウゥゥゥゥ~~~~~~!!

 「っ!!!!!!!!」

 僕の鼻先にあるお尻の穴から凄まじく重いにおいを含んだおならが噴出してきた!!純粋に身体の老廃物を吐き出したかのような発酵したにおいが鼻の中に注ぎ込まれる!!一瞬視界が飛んで行きそうになるようなそのにおい!!少し前に様々なにおいのおならをかがされてきたが、やはり彼女のおならのにおいは比較にならない程きつく、またお腹の中の物が上がって来そうになる!!

 しかも彼女はおならをした後も、全く僕の顔の上からどいてくれる事はなかった!!それどころか...!!

 「あれ~?京君のここ、すっごく大きくなってるじゃな~い♪
  ヨシッ!ちょっといたずらしちゃえ~♪」

 そう言ったが早いか、僕のパンツを脱がして大きくなったモノを一気に手に取り、そのまま上下にしごき始めた!!呼吸もままならない状態にその快感が相まって来て、更に息苦しい状態になるが、ここでまた彼女は!

 「あ~、何だか先っぽが湿ってきてる~♪よ~し、お仕置きしちゃえ~♪
  玲菜ちゃんのすかしっ屁攻撃~♪」

 ぷぷっぷぷぷすぅぅぅぅぅぅぅすぅぅぅぅぅぅぅ......

 「△■○●×▲ぅ~~~~~~!!!!」

 更に彼女は僕の顔の上ですかしっ屁を放った!!パンティ越しとはいえ、その質感というのは凄まじく、一気に目の前が黄緑に見えるようなショックを僕に与える!!先にくらった裕香のすかしっ屁など問題にならないくらい、凄まじい重さと爽快さのダブルパンチを含めた気体が僕の鼻を通って流れ込んでくる!!本当に人間の身体からこんなにおいが発せられるのかと疑いたくなるくらい、それは凶悪なにおいをふくんでいた。

 「どうかな~♪玲菜ちゃんのおなら~♪キャハハ♪楽しいね~♪」

 すぐ上がお尻の為、視界のほとんどが遮られているが、彼女が背中越しに僕の顔を見下ろしているその様子は、明らかに楽しんでいるそれだった。
いや、というか完全に思考が飛んでいるかのように見える。自分が現在、何をしているのかすらも分かっていないかのような状態で、ただひたすら
自分の楽しさを追う快感に浸っているようだった。一体どういう事なんだ!?
彼女は...彼女は一体...!?


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 「京君、玲菜を受け止められるかな...。本当に申し訳ないけど、あの子とずっと付き合うのなら、避けられない本当の試練だよ...」

 美玲は裕香達と一緒に夜食をとる中、大きな不安を秘めた面向きでどこともない空間を見つめていた。憂鬱とも祈りとも取れる心持ちを
その瞳に宿して....

 そう、僕の玩具への試練の地獄は、今始まったばかりなのだった...。

 (続く...)

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